地位や権力の象徴としての印鑑

印鑑イメージ

古代の中国の歴史において、印鑑が登場したのは紀元前11世紀の殷の時代でした。

印材は銅のみでした。
色々なサイズの銅印が作られ、これらは神聖なものとして崇められていたと言います。
こういったものは官印として扱われていましたが、他に私印も誕生しました。
漢の時代には粘土で封印をした上から、印影を押すタイプの印鑑も用いられるようになったそうです。

また、「印制」が発展を遂げ、単に押すための印鑑ではなく、地位や権力の象徴としての意味を持つようになります。
これを代表するのがかつて卑弥呼に贈られた「漢委奴国王」の金印です。
1281年、蒙古襲来の折り、日本はその圧倒的な武力のために壊滅状態にありました。
台風に救われて難を逃れますが、1981年、そのときの沈没船の中から軍隊が所持していたと思われる銅印が引揚げられてます。
印鑑には1277年の刻印があり、蒙古襲来の時代のものであったことが判明しています。

日本の印鑑の名前があげられるようになったのは、天皇に木製の印鑑を献上したという「日本書紀」などが始まりになります。
もともとは祭礼に使われた神具だったと推測されています。

現存する最古の印鑑は、先ほども登場した国宝に指定されている「漢委奴国王」と刻まれた金印ですね。
日本の印鑑の歴史は千年以上も前のことですが、本格的な印鑑制度は大化の改新によって大宝律令と共に印鑑の制度が制定されたときからからになります。
印材は、やはりすべて銅印で、官印の押された公文書が今も正倉院などにたくさん残されています。

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