印鑑の重要性の確立

シャチハタイメージ

東洋の中でも印鑑文化が特に発展している日本。
社会の中で、契約、証明、登録などにもはや印鑑は欠かせません。

なぜ特に日本で、これほど印鑑文化は発展を遂げたのでしょうか。 その成り立ちを追ってみたいと思います。

近代の日本において、明治6年に発せられた「太政官布告」では、実印が押されていない公文書は裁判で認められないことが明記されました。 法的にも実印の重要性が確立したと言えます。
これを受け、世間には広く実印や認印が普及していったと思われます。
律令時代に採用されていた官印制度が、千年のときを経て復活したというわけです。

ただ、当時の政府は印鑑と同時に欧米のサインも取り入れる動きがありました。
しかし、この試みは日本の社会になじまなかったようです。
流れるように書ける欧米のアルファベットとは異なり、漢字を綴るのには多少の時間を要すことも原因ではないでしょうか。
これによって印鑑を重視する社会的な慣習が完全に定着したと言えます。

ところで、印鑑は判とも呼ばれますが、これは判決書に印鑑が押されたことから、このように呼ばれるようになったようです。
日本の印鑑は、このように契約や証明、登録などに用いられ、欧米からすればサインのように重要なもの。
欧米での印鑑は、日本で言うスタンプのように、むしろ事務的な用いられ方をしています。

日本でもシャチハタ印など、印鑑とスタンプの中間のような製品も存在します。
シャチハタ印は印鑑としても使えますが、印面がゴム製のため、公的文書や銀行口座の登録印としては用いられていません。

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